さらに言わせてもらいましょう。批判している人にお伺いしますが、相手が接待を受けてくれた場合、全身全霊を込めない、この辺でいいや、という接待をやるのでしょうか?? 旧民主党の議員に誘われると変な居酒屋に連れてかれるので、私は「自腹でいいので店を変えましょう」と提案します。もう貧乏人根性丸出しです。モルガン・スタンレーのころは、これ、と目を付けた取引先をご夫婦でプライベートジェットでハワイにお連れするなんて接待は普通に行われていました。それだけお金を使えば商売は来るよ、とその営業マンを批判している人がいましたが、それだけの接待を受けてもいい、と相手に思わせるということはむしろ大変なことですよ。枝野さんが首相だったら間違いなくトランプは来ません(笑)。

 私はむしろアンチ安倍として知られていますが、この件に関しては安倍さんのタイムリーヒットだと思ってます。あれだけの接待を受けてもいい、と言わしめたのですからそれはすごい信頼でしょう。ビジネスの世界にいればすぐわかることなのに、なんで批判されるんでしょうかね、意味が分かりません。

AERA 2019年6月24日号

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ぐっちー

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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

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