浅田美代子演じる「24歳サバ読み女性」 樹木希林唯一の企画映画、公開中 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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浅田美代子演じる「24歳サバ読み女性」 樹木希林唯一の企画映画、公開中

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中村千晶AERA
浅田美代子(あさだ・みよこ)/1956年、東京都生まれ。73年、ドラマ「時間ですよ」でデビュー。代表作に映画「釣りバカ日誌」シリーズなど(撮影/写真部・掛祥葉子)

浅田美代子(あさだ・みよこ)/1956年、東京都生まれ。73年、ドラマ「時間ですよ」でデビュー。代表作に映画「釣りバカ日誌」シリーズなど(撮影/写真部・掛祥葉子)

実年齢を20歳以上偽り、数億の金を搾取したエリカ(浅田美代子)とは何者なのか─? 樹木希林の唯一の企画作。監督は日比遊一。全国で順次公開中 (c)吉本興業

実年齢を20歳以上偽り、数億の金を搾取したエリカ(浅田美代子)とは何者なのか─? 樹木希林の唯一の企画作。監督は日比遊一。全国で順次公開中 (c)吉本興業

 樹木さんとはデビュー作のドラマ「時間ですよ」で出会って以来、45年の付き合いだった。多くのことを学んだという。

「女優という言葉が嫌いで、偉ぶるのも嫌い。『人としてちゃんと生きなさい、そうじゃないとちゃんと(芝居は)出来ない』といつも言ってましたね。ちょっとでも自信をなくしていると励ましてくれたし、『芝居に妙なクセがついてる』と言われて『あ、そうか』と気づかされたこともあった。でも『こうしなさい』とは絶対言わないんです」

 結婚・離婚のときも、母を亡くしたときも、そばにいてくれた。実の親子以上に親密だった。

「突然『マツタケを送ってきたから美代ちゃん何か作って~』とか。『今、何もないよ』って言うと『いいわよ、ぬかみそあるでしょ?』って来て、ご飯食べたり。『も~ここのうちは、犬の毛がねぇ~』なんて言いながら、来るんです(笑)」

 近年、浅田さんは動物愛護活動家としても知られている。

「『弱い者を助けることはすごくいいことだから、がんばんなさい』って言ってくれていました。希林さんも昔は猫を8匹飼っていたこともあるし、困っている人が近くにいたら、手を差し伸べる人でしたから」

 その遺志を継いで進んでいく。

「あの感性と才能にはとても及ばないですけど、希林さんからいただいたもの、つけてくれた道を精進して、ちゃんとした役者になっていければいいなと思っています。でも本当のところ、まだいなくなった実感がわかないんです。電話がかかってきそうな気がしちゃう」

(フリーランス記者・中村千晶)

AERA 2019年6月17日号


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