■ニホンウナギ 【絶滅の危険性が高い】


生息地:北海道中部以南の日本各地
日本中に生息していたが、食べるために大量に捕まえられたり、稚魚の育つ河川がコンクリートで固められ、石垣のすきまや石の下にもぐってくらすことができなくなったりした結果、数が大幅に減少。

■アホウドリ 【絶滅の危険が増している】
生息地:伊豆諸島・鳥島、尖閣諸島など
繁殖期になると毎年同じ繁殖地に戻ってくるが、羽毛をとるための乱獲や繁殖地の破壊などで、一時は絶滅したと考えられた。しかし1951年に十数羽が再発見された後は、鳥の置物(デコイ)と音声を使ってより安全な場所へ導く「デコイ作戦」などにより、5千羽まで増やしている。

■メダカ 【絶滅の危険が増している】
生息地:北海道をのぞく各地
童謡「めだかの学校」でも知られ、親しまれてきたメダカは、一昔前まで田んぼの脇の用水路や小川でたくさん見ることができた。しかし、土でできた用水路はコンクリートで固められ、流れが速すぎて生息するのが難しくなっている。

■ジュゴン 【絶滅の危険性が極めて高い】
生息地:沖縄島北部沿岸
かつては食用にされたり、誤って漁網にかかってしまったりした。海の浅い場所に生える海草を食べるが、埋め立ての影響で海草は激減。確認されていた3頭のうち、3月に1頭が死亡。

■ツシマヤマネコ 【絶滅の危険性が極めて高い】
生息地:対馬
ユーラシア大陸と陸続きだった昔に日本にやってきて、そのまま今も残っている。対馬だけに生息しているが、生息地である広葉樹林が伐採されたり、交通事故などで命を落としたりして数を減らしている。現在は約100頭ほどしかいない。

■アマミノクロウサギ 【絶滅の危険性が高い】
生息地:奄美大島、徳之島
昔、奄美群島の島々がユーラシア大陸とつながっていたころに移動してきて、約170万年前の海面上昇などにより、島に取り残された。以来、ほかの島との行き来がないため、原始の姿を残す。特徴は耳が短いことだ。開発で森が減ったり、マングースなどの外来種に襲われたりして減少してきたが、最近は保護策の効果も見られる。

NEXT「外来種」も絶滅の原因のひとつ
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