これまで渋谷教育学園渋谷や洗足学園などがグローバル教育に「積極的」とされていた。仕事や日常生活などで世界中の人たちとの距離が縮まった今、世界規模で問題を考え、議論ができるようにする教育の重要性は言うまでもない。

 安田教育研究所の安田理代表が「グローバル教育のレベルが格段に高い」と言うのは、玉川学園。運営する法人によると、中高では18年の実績で210人の生徒を海外に派遣し、外国からも約190人の留学生を受け入れている。

 安田代表によると、グローバル教育の代表格の一つがスイス発祥の教育プログラム「国際バカロレア(IB)教育」。玉川学園のほか、昌平、開智日本橋、聖ヨゼフ学園などが取り組みを始めており、世界で通用する思考力や表現力を磨く。

 前出の松本教授は「普段の授業の実態は、ホームページや学校案内を見ても分かりにくいケースがある。学校公開に出向くなどして実態をよく調べて選んでほしい」と呼びかける。(ライター・柿崎明子)

AERA 2019年6月10日号