6月5日、東京・新宿で行われた結婚会見の席で。山里さんは緊張した様子だったが、終始蒼井さんを気づかい会場を盛り上げていた(撮影/今村拓馬)
6月5日、東京・新宿で行われた結婚会見の席で。山里さんは緊張した様子だったが、終始蒼井さんを気づかい会場を盛り上げていた(撮影/今村拓馬)
6月6日~7日にアエラ読者124人がWEBで回答
6月6日~7日にアエラ読者124人がWEBで回答
6月6日~7日にアエラ読者124人がWEBで回答。複数回答
6月6日~7日にアエラ読者124人がWEBで回答。複数回答

 1カ月前、アエラ5月13日号に掲載した山里亮太さんのインタビュー記事「現代の肖像」を「ご両親へ。結婚はちょっと遠いみたいです」と締めくくった1カ月後の結婚。トホホな事態になった筆者が、記者会見で感じたこととは?

【図表】読者はどう見た?「真面目に頑張れば…」励み

*  *  *

 山里亮太さん(42)が蒼井優さん(33)を大好きなこと。そしてその気持ちと同じくらい、仕事への思いが強いこと。だから蒼井さんは、山里さんを好きになったということ。そのことが、すごく伝わってきた。

 6月5日の記者会見の話だ。そして、いろいろなことを乗り越えた、今の南海キャンディーズがそこにはあった、文字通り。

 会見に相方のしずちゃんこと山崎静代さん(40)がいたのだ。蒼井さんと映画「フラガール」で共演し、山里さんとの橋渡しをした人だからということで、3人並んでの会見になった。途中、しずちゃんが涙ぐんだ。山里さんが仕事への情熱を語った場面で、涙ぐんでいた。

 質問は、「モテない芸人のみなさんには、どんなコメントを?」だった。山里さんは、結婚を報告した時にしずちゃんが言ってくれた台詞があると言った。

「真面目に頑張ってれば、いいことってあんねんな」

 それが一番の答えになると思うと言った時、しずちゃんの目にじわっと涙が浮かんだ。それからは、山里さんの言葉を聞きながらずっとうなずいていた。こんな言葉だった。

「この世界で戦っていくってなって、ブサイクとか炎上とかいろいろあっても、その世界のことがすごい大好きで、一生懸命頑張って真面目に生きてきたら、こんな素敵なゴールを用意していただける。だからみんな、僕みたいなタイプの、僕みたいな戦い方をしてる芸人さんの希望に、おこがましいですけどなれたかなって。それくらい自信あります、蒼井さんと付き合えて」

 真面目な表情で言い切った後、芸人仲間のクロちゃんへの一言でオチを付けたから、しずちゃんも蒼井さんも、会見場の取材陣もみなが笑った。

著者プロフィールを見る
矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

矢部万紀子の記事一覧はこちら
次のページ
「モテ女優」という質問の答えに見た強さ