また、見落としがちなのが「おしり」のあせも。毎日おむつをしている赤ちゃんのおしりはムレムレ!おむつで包まれている部分をおむつ替えの時にケアします。蒸しタオルで汗や汚れをふき取る。そしてしばらくおむつをせず乾燥させる。おむつをしない時間があると赤ちゃんもスッキリ気持ちいい顔をします。気持ちよすぎて、ピューッとおしっこをすることもありますので、おしっこをしてもいいところに寝かせましょう!

 どれだけケアしていてもあせもになる時にはなります。やはり同じようにケアしていても、あせもになりやすい子とそうでない子がいます。もしあせもになってしまったら、やはり対策は同じで、予防の際と同じ4つです。ケアをしていても、あせもが広がってきたなら病院で診てもらいましょう。

●あせもとよく似た症状

 あせもとよく似た症状にカンジダがあります。私の娘の例で挙げると、背中に小さなポツポツが出始めました。あせもだと思い、ケアしていたのですがそれが背中全体にあっという間に広がりました。かゆがるし、機嫌が悪いので病院に行くと「カンジダ」と診断されました。カンジダはおしりにもできやすく、あせもやおむつかぶれかと思い、それ用の薬を塗っていると、良くなるどころか悪化することもあります。通常あせもは数日で治ります。ケアしているのになかなか治らないときは、別の皮膚疾患の可能性がありますので皮膚科に相談しましょう。

 今回この記事を読んで「あせも対策をしなければ!」と必死にならないでください。ほんの少しだけ、赤ちゃんとの生活の見る角度を変えるだけでOK。濡れタオルで汗を拭きとる、着替えをこまめにする、シャワー(沐浴)をこまめにする。これらは日々のスキンシップや遊びとして取り入れるのです。お母さんと触れ合う時間が増えることで、赤ちゃんも大喜び間違いなしです。

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◯中田馨
なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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