蒼井優ちゃんって妖精みたい。まー透明感あって。妖精と妖怪。人じゃないって一括りに入るんじゃないかなって」

 赤江さんも常々、「山ちゃんはモテないと思う」と言い切っていた。「たまむすび」の前の時間帯の「ジェーン・スー 生活は踊る」(TBSラジオ)のジェーン・スーさんは「やまちゃんは絶対モテる」と言い続けていたから、スーさんの勝ち!

 というところで、「山ちゃんモテるかモテないか合戦」はもうこれくらいにして、赤江さんに戻るが、「妖怪・山里」というのは山里さん本人もよく使う表現だ。特にラジオでの山里さんは「見た目カッコよくない系、すなわち非モテ」を自らの立ち位置にしていた。風俗やアダルトビデオの話はしても、生身の女子のことは妄想するばかり。だからリスナーたちはダメな山ちゃんへの愛情を込めて「ボス」と呼び、よくこんなメールを送ってきていた。「ボス、チンコ出しながら失礼します」

 山里さんは「しまえー、まずチンコしまえー」と明るく言ってから、メールを読んでいた。そんなボスに、蒼井優ちゃんなのだ。非モテではまるでないことが証明されてしまったボスに、リスナーは変わらずチンコ出しながらメールを送ってくるだろうか。

現代の肖像」の取材で山里さんは、「(JUNKの)全パーソナリティーの中で、一番リスナーに助けてもらっている」と言っていたし、リスナー自慢をたくさんしていた。愛するリスナーに山里さんは自らの「モテ」をどう語るのか。

 結婚発表会見が5日19時から開かれ、「不毛な議論」は6時間後、25時にスタートする。

(コラムニスト・矢部万紀子

AERAオンライン限定記事

著者プロフィールを見る
矢部万紀子

矢部万紀子

矢部万紀子(やべまきこ)/1961年三重県生まれ/横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』『美智子さまという奇跡』『雅子さまの笑顔』。

矢部万紀子の記事一覧はこちら