5月10日に同社が発表した18年度通期決算では、3年連続の減収減益。20年度の業績予想でも純利益が88.7%減の30億円と、見通しは厳しい。

 ゲームやアバターで人気を博した「モバゲー」は4年半で約719万人から約256万人へ、「グリー」も約1811万人から約509万人へと激減した(ともにニールセン調べ)。ゲーム推しで話題をさらった和製SNSの勢いは、いまやどこ吹く風。苦境に立たされている。

 ゲーム中心のグリーやモバゲーと異なり、コミュニティ重視でもあったミクシィ。なぜユーザーが離れてしまったのか。SNSマーケティングを手がける「ガイアックス」のソーシャルメディアマーケティング事業部の重枝義樹副部長は言う。

「モバイル対応の遅れや、フィード機能が良くなかったのでしょう。ミクシィはせっかくコミュニティとして機能していたのに、惜しいことをしたと思っています」

(編集部・福井しほ)

AERA 2019年6月10日号より抜粋

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福井しほ

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大阪生まれ、大阪育ち。

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