ゴジラ生誕65周年 ハリウッド最新版の姿に東宝映像美術も「とにかく格好いい」

塩見圭AERA
AERA 2019年6月3日号の表紙に登場した怪獣ゴジラ
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AERA 2019年6月3日号の表紙...

 ハリウッド版「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」世界同時公開で話題の、ゴジラがAERAに登場。20年以上制作に携わる東宝映像美術プロデューサーに、今作の見所について聞いた。

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 表紙の被写体となるゴジラがスタジオに到着すると、前を通る人たちが歓声をあげて集まってきた。蜷川実花さんがシャッターを切ると、ゴジラは神々しくすら見えてくる。

 初代「ゴジラ」の誕生は戦後9年しか経っていない、1954年のこと。第五福竜丸が「死の灰」を浴びた年だ。このときゴジラは、度重なる水爆実験で眠りから覚め、東京を焼き尽くした。2016年には東日本大震災と福島第一原発事故を意識した「シン・ゴジラ」がアイロニカルに描かれ、社会現象に。30作以上のゴジラシリーズは、その存在の意味を人間に考えさせるアイコンでもあった。

 生誕65周年を迎えた令和元年、ハリウッド映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が世界同時公開された。ゴジラは、地球を破壊する存在なのか、救う存在なのか。キングギドラやモスラなど怪獣同士の迫力あるバトルが見どころだ。

 マイケル・ドハティ監督による今作のゴジラは、フルCGで作られた。

 これまでスーツアクター用のゴジラを製作してきた東宝映像美術は、米国から届いた3Dデータをもとに、表紙のゴジラ立像を製作。20年以上ゴジラに携わる東宝映像美術プロデューサーの郡眞剛(こおりしんごう)さんは、「初代ゴジラをオマージュした炎のような造形の背びれに監督のゴジラ愛を強く感じた。恐怖感や偉大さを継承しつつ、とにかく姿が格好いい」と話す。

 今作のゴジラは体長120メートル。118メートルのシン・ゴジラを超えてきた。「より恐怖の、より畏敬の存在になっていく」と郡。人智を超越するゴジラを前に、人間は何もできない。(編集部・塩見圭)


AERA 2019年6月10日号

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