そして徳仁さまは「水」と「山」のスペシャリスト。水問題について研究され、ご講演集『水運史から世界の水へ』も出版されました。日本の水資源、防災について深い知識をお持ちです。山に関しては、「歴史と信仰の山を訪ねて」と題した原稿を機関誌「山岳」に寄稿。信仰のあるところを中心に170以上の山に登られている登山家であらせられます。山の神々に挨拶することでパワーを得、日本の繁栄と安泰を祈られているのでしょうか。日本の水と山のエネルギーを吸収し、体力や生命力をチャージされ、徳仁さまご自身がパワースポットとなっていかれるのだと思います。平成のある年の一般参賀では、陛下のお言葉の途中に雨がやむ、というミラクルが起こりましたが、新天皇陛下にもさらなるポテンシャルを感じます。一般参賀に伺えば、健康回復したり運気も高まったりする、そんなジンクスが生まれそうです。(文・イラスト/辛酸なめ子)

※AERA増刊「ドキュメント新天皇誕生」掲載