不登校になっても通える学校 N高・N中が人気を集める理由

 GWも終わり、子どもが「学校に行きたくない」と言い始める時期。今求められる教育とは何なのか? 現在発売中の「AERA with Kids春号」(朝日新聞出版刊)では、話題のネット高校・N高と今春新設されたN中を取材しました。

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 2016年に開校するやいなや注目を集めた通信制の高等学校、N高等学校。通称N高の設立の母体は、若者に人気のネット業界大手ドワンゴ。その驚きこそ奥平博一校長の狙いだったといいます。

「私は以前通信制の学校で教諭を務めていました。通信制に通い、いきいきと頑張っている子は大勢いる。しかし世の中のイメージはマイナスになりがち。それをなんとか覆したいと思ったんです」

 生徒たちが誇りに思える通信制高校をつくりたい。奥平校長はIT業界と組み、生徒の「やりたいこと」に焦点を当てた新しい学びの場をつくる決心をします。

「生徒が持つ個性を生かす場所があれば、落ちこぼれなんてないはず。自分の強みを伸ばすことが教育の役割だと思うんです」

 この挑戦に反応したのは、ほかでもない子どもたちでした。

「ツイッターなどを通して、開校前から中高生が興味を持ってくれた。『N高に行ってみたい』『N高なら通えるかも』と親を説得して説明会に来てくれました」

 N高が大切にするのは、社会に出て役立つ能力をどれくらい伸ばせるか。高校卒業資格のための必修授業は最小限にとどめ、将来の夢を意識した「プロジェクト型学習」の機会を多く設けています。

「国数英理社の5教科の成績を均等に伸ばすことより、一人ひとりの個性や才能をいかに伸ばしてあげるかが、今後は大切になる」と奥平校長。最先端で活躍するプロから受けられるさまざまな専門的な授業が人気を集めています。

 さらにslack(スラック)というアプリを使って、担任が親身に授業や進路などの個別相談に乗ってくれるのも安心材料。ちなみに、「ホームルーム」や「部活」もネット上で行い、人間関係を育む基盤がつくられています。

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