※写真はイメージです(写真/getty images)
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 結婚当初から独自のスタイルを貫き、世界中の注目を浴びているメーガン妃(37)。

 5月6日に第一子出産が発表されると、ヘンリ-王子(34)とメーガン妃は8日にウィンザー城のセント・ジョージ大広間でお披露目をし、名前はアーチー・ハリソン・マウントバッテン・ウィンザーと発表した。王子に抱かれたアーチー君は白い帽子を深くかぶっていたため、一部から「あまりよく見えなかった」という欲求不満の声もあがったが、ヘンリー王子の“これ以上の幸せはない”といった表情に、イギリス国内は祝福ムードに沸いた。

 と同時に、伝統にとらわれない“メーガン流”の出産スタイルも、注目を浴びている。

 まず病院。メーガン妃は故ダイアナ妃とキャサリン妃(37)が入院したセント・メアリー病院ではなく、フログモア・コテージでの自宅出産を選択、王室専門の産婦人科医も断ったという。37歳の初産なので万が一を心配されたが、ひるまなかった。

 だが、予定日を1週間ほど過ぎたところで医者の指示が入り、自宅出産をあきらめて入院することに。王子と妃と母親のドリアさん(62)は、アメリカ系のポートランド病院に40分ほどかけて車を飛ばしたという。

 出産後は、バッキンガム宮殿の前庭に金色のイーゼル(画架)が設置され、出生証明書をのせるのがイギリス王室の習わしだ。アーチー君の出生証明書も掲示されたが、そこには担当医のサインがなかった。「プライバシーを守りたい」という妃の説明だが、証明書は医師の署名があってこそ効力を発揮すると言われている。

 謎も多い。

 イギリス王室が「メーガン妃が陣痛に入った」と発表したのは、6日午後2時前。ところがそれからわずか30、40分後には、公式インスタグラムに男の子の誕生が発表された。出生時間は、午前5時26分。陣痛報道の8時間以上も前に、生まれていたことになる。

 お披露目会見では、ヘンリー王子がアーチー君を胸に抱きながら「この2週間は……」と語ったことから、「赤ちゃんはすでに2週間前に生まれていたのではないか」という疑念すら生まれた。 

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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異例づくめの出産で守られた2つの伝統