「キングダム」は日本人必読? 中国古典の専門家も絶賛する魅力

小柳暁子AERA
実写化された「キングダム」は豪華キャストが話題。後に秦の始皇帝となる?政は吉沢亮が演じている。写真は王騎を演じる大沢たかお (c)原泰久/集英社、(c)2019映画「キングダム」製作委員会
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実写化された「キングダム」は豪華キャ...

 累計発行部数が3800万部を突破した人気漫画「キングダム」。実写映画も4月19日から全国公開される。春秋戦国時代の中国を舞台に繰り広げられる壮大な物語を、中国古典の専門家はどう見ているのか。

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 中国古典が専門の早稲田大学文学学術院の渡邉義浩教授(57)は、キングダムに関する新書を近日刊行予定。専門家の観点からこう語る。

「とにかく面白かった。始皇帝の新たな姿を出したものとして注目すべきものだと思いました」

 秦の後に成立した漢の時代になって作られた史記や漢書は、漢が自分の時代を正当化するため、秦については「暴秦」「乱秦」など否定的に書く。

「いままで知られていたのは漢から見た場合の中国統一。秦から見たらこうなのではないかと描いたのが魅力なのでは」

 三国志の舞台である三国時代よりも、春秋戦国時代は重要な変革期だという。

「春秋戦国時代は都市国家連合体から、都市を超えて統一的に国土を支配していく中央集権型の統一国家が出てくる変革期。様々な可能性を求めて諸子百家の思想家が自分の思想を述べ、国のありかたはどうあるべきかということを考えた時代です」

 さまざまな可能性が模索された時代。そういう意味では現在の価値観に近いという。

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