「中国当局は新疆ウイグル自治区の一部で、イスラム教徒に豚肉を無理やり食べさせるか、さもなくば拘束していると報じられています。(中略)当局が提供した豚肉を口にするのを拒むイスラム教徒は、『過激派』と決めつけられ、収容所に送ると脅されます」(4月2日更新)

 なぜ在日米国大使館が日本向けの広報に中国批判を載せるのか? 支離滅裂な話です。これが日本人に伝えたいメッセージだ、という話ならここ数十年で初めてのケースで、尋常ではありません。

 アメリカで仕事をしていると、彼らは「中国はビジネスに入れるな」と明確に言ってきます。欧州企業からも同様の圧力をかけられます。こういう状況を日本の皆様はどの程度理解されていますか?

 ノー天気に中国との貿易回復なんて言ってる場合ではなく、場合によってはお前まだ中国なんかとそんなに貿易やってるのか……とかG7で叩かれる可能性までありそうです。

AERA 2019年4月22日号

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ぐっちー

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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

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