「(多くの選手の)技術がどんどん高くなって、4回転の種類の壁も越えてきて、何ていうのかな、自分ももっと超えたいなと。彼らがノーミスしても、完璧なフリーの演技をしても、どんな状況でも、僕がクリーンな演技をしたら絶対勝てる状態を目指して頑張ります」

 司会者から来季の目標を問われ、「言わせたいだけですよね」と冗談めかしつつ、

「(4回転)アクセル頑張ります。ルッツも頑張ります。フリップも頑張ります」

 前人未到、全6種類の4回転ジャンプに挑むプランを明かした。

「もっと強くなりたい。もっと、羽生結弦らしい羽生結弦にならないといけないかなって」

 勝ってこそ、自分。存在証明をかけた、羽生の挑戦が続く。(朝日新聞スポーツ部・吉永岳央)

AERA 2019年4月8日号より抜粋