これなら私にもできそうだ、とコンビニ&外食ダイエット生活を始めてみた。朝、肉と野菜を食べる。飲み会前には間食する。朝も昼も夜もしっかり肉を食べる。ただし、野菜もつける。

 数日後、南米ボリビアでフィールドワーク中の友人から、LINEで大量の料理写真が届きだす。彼女は研究者で、学生時代からの食いしん坊仲間だ。ボリビア料理は旨い。特に彼女がいま滞在中の都市コチャバンバは美食の町。チチャロン、セビチェ、シルパンチョ。ご丁寧に紹介動画までついている。地元の男性が朗らかに言う。

「生きるために食べるのではない、食べるために生きるのだ」

 ですよねー。私も負けじと食べながら、ボリビアに思いをはせた。かの地に滞在中、凄まじい量の料理を完食しても痩せていった。標高が高いからだ。高地ダイエットってどうだろう。

 そんな生活を10日間ほど続けると、あれ? またもや増量している! どうしよう。

 高橋さんに助けを求めた。まずは身体測定をしてもらう。43.9キロ。一見標準体重内だが、体組成を見ると筋肉量が少なく、体脂肪率がやたら高い。

「隠れ肥満ですね」(高橋さん)

 ガーン!

「運動の習慣がなく、デスクワークも多い。細身に見える人のなかにも、隠れ肥満は多いと思います。隠れ肥満の人は成人病などに転落しやすいといわれています。月に2キロ程度の目標を立てて、ダイエットしてみましょう。1キロ脂肪を落とすとなると、7200キロカロリー削る必要があります」

 ダイエットプラスは店舗でのカウンセリングに加え、アプリを通じ、管理栄養士が食事指導するサービスを提供している。食事を写真でアップすると、管理栄養士がコメントをくれるという。アプリに登録し、ダイエット生活を仕切り直すことに。

 食べ終わった後に四の五の言われてもなあ。と半信半疑で記録開始。ところが、なかなか楽しい。たとえば、コンビニの海藻サラダとおにぎり、スモークチキンを食べたある日の朝食のコメントはこうだ。

「サラダでビタミン、ミネラル、おにぎりで糖質、チキンでたんぱく質をとることができましたね。たんぱく質はゆで卵や牛乳でもOKですよ」

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