飼い犬を亡くした10歳の子ども「こんな思いをするくらいなら…」 <こなやみ相談室>

 子どもでも、いや、子どもだからこそ、小さな悩みをだれに相談していいかわからず、一人で抱え込んでしまうもの。そんなときはぜひ、聞かせてください。ズバッと解決してみせましょう。小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で連載中の「小さなことでも気軽に! こなやみ相談室」。今回の相談は「飼い犬を失った悲しみ」について。回答者はコラムニストの石原壮一郎さんです。

【Q】飼い犬のマルコが死んでしまいました。何日たっても、思い出すたびに涙が出ます。こんな思いをするくらいなら、最初から飼わないほうがよかったのでしょうか?(KIRA☆さん 新潟県/10歳)

■思い出して涙を流せるのもマルコを飼った大きな意味

 マルコが死んで、悲しいですよね。今まで味わったことがない寂しさや苦しさも、たくさん感じていることでしょう。

 たしかに、最初から飼わなければ、こんなつらい思いは抱かずにすみます。でも、マルコがいたから味わえた楽しさやうれしさ、マルコのかわいさにキュンときたあたたかい気持ちも、まったく味わえません。

 そう、マルコはたくさんの素敵なものをKIRA☆さんに与えてくれました。今感じている悲しさや寂しさを差し引いたとしても、たくさんお釣りがくるはずです。

 そして、じつは悲しさは、けっしてマイナスの感情ではありません。悲しいのはマルコが大好きだから。「悲しい」と「好き」は仲間です。思い出して涙を流すたびに「好き」というプラスの気持ちも積み重なって、マルコがいてくれた意味も大きくなります。

 今の悲しさも寂しさも、マルコからの大切な贈りもの。しっかり受け止めて、マルコに感謝しましょう。飼わないほうがよかったなんてことは絶対にないし、マルコだってこんなにやさしいKIRA☆さんと暮らせたことを喜んでいるに決まってます。

※月刊ジュニアエラ 2019年3月号より

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