以前から続くメーガン妃周辺のトラブルも終わりが見えない。父親トーマス・マークルさんや異母姉サマンサさんとのいさかいは解決していない。キャサリン妃(37)との確執も尾を引いている。短期間で辞職した王室スタッフらは、「サセックス公爵夫人(メーガン妃)とはやっていくのが難しい」との言葉を残している。

 英紙テレグラフは2月23日付で、ベビーシャワーに関して「メーガン妃は、いかにして世界に(そして英王室に)、誰が本当のボスなのかを知らしめたか」との記事を掲載した。

 先日英王室は主にメーガン妃に対するバッシングが英王室のツイッターなどSNSのアカウントに集中するため、一般の人が投稿などをする際のガイドラインを発表した。

 王室のこうした処置は極めて異例だ。あらゆる差別を助長する投稿を禁止、違反がある場合、必要であれば捜査当局にも通報すると、厳しい姿勢を打ち出している。

 一方で、騒動の渦中にあっても当のメーガン妃の言動には全く変化は見られない。次々と浴びせられる批判をものともせず、あふれるエネルギーとスタミナで突き進む。

 当初は新しい風を王室に吹き込むとして大きな期待が寄せられ、好意的な声も目立っていたメーガン妃。だが、いまや妃の物怖じしない言動と、それに対するバッシングに王室が頭を抱える事態となっている。(文中一部敬称略)(ジャーナリスト・多賀幹子)

AERA 2019年4月1日号

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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