shaming【さらしあげ】


ネットで欠点をあげつらうこと。fat-shaming(肥満さらし)、body-shaming(肉体的な欠点さらし)など

shrinkflation【商品の値段は据え置きのまま容量が減ること】
シュリンク(縮む)+インフレーション(物価上昇)の造語。英国ではチョコレートや歯磨き粉などでこの現象が確認されている。日本でもありますね

bronze ceiling【女性の銅像建立を阻む壁】
ガラスの天井glass ceilingといえば女性の出世を阻害する見えない壁のことだが、素材がブロンズになると銅像の天井となる。ロンドンに立つ偉人の銅像のじつに9割が男性像だったことを問題視して生まれた語

cultural appropriation【文化の盗用】
異文化(とくにマイノリティー)のシンボルなどを尊重も理解もなしに使用すること。ファッションブランドが民族衣装を気軽にコピーしたり、ポップシンガーがネイティブアメリカンの羽根飾りを使用したりする行為を批判する文脈で使われる。もともとは植民地主義的な文化の搾取を指摘する学術用語だったが、一般に普及。この概念がどこまで適用されるべきなのか、まだまだ議論はおさまらない。ここでのappropriationは流用の意味

demonize【悪者扱いする、まがまがしい者として描く】
デーモンに接尾辞-izeがつき、動詞化。In every war, both sides demonize their enemy.(戦争では双方が敵を悪者扱いする)といった使い方をする

elephant in the room【皆がその存在に気づいているが、あえてふれない話題や人、タブーのこと】
2019年2月、米アカデミー賞主演女優賞は大本命のグレン・クローズをおさえてオリヴィア・コールマンが受賞した。コールマンが思わずスピーチで“This is not how I wanted it to be.”(この結果は望んでいなかった)ともらすと、カメラは複雑な表情のクローズを映し出し、メディアは「部屋の中にいる象の存在を明らかにしてしまった」と一斉に報じた

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