一方、竹内さんが勧めるのは、音読。

「まずは音声を何度か、これ以上聞き取れないな、というところまで繰り返し聞きましょう。それからスクリプト(文章)を見ると、簡単な単語でも聞き取れていないことに衝撃を受けると思います。そのあとに、必ず自分でも音読をしましょう」

 特に、お手本の音声に影のようについて読む「シャドーイング」と呼ばれる練習は、英語ができるようになった人が必ず取り組んだ方法だという。

 要約、音読は鉄板の学習法だが、ニュース英語を読んだり聞いたりしながら「絶対にやらないほうがいい」のは「いちいち日本語に訳すこと」。

「理解のスピードが落ちてしまう。読んだり聞いたりしながら日本語に置き換える必要はまったくありません」(原賀さん)

 最後に、成功のコツは、なんといっても習慣化。1日3分でもいいから続けることが大切だ。高橋さんは言う。

「挫折する理由は、忙しくて時間がなくなること。全部の記事を読もうなどとせず、少しでも日常的に英語に触れる環境を作って。英語が『ハレの日』のままでは決してできるようになりません」

(編集部・高橋有紀)

AERA 2019年3月18日号より抜粋