翌朝。カラスの鳴き声で6時半に目がさめると、外はマイナス6度。薪も燃え尽きて、テント内もマイナス2度まで下がっていたが、夜に寒さで目が醒めることはなかった。

 さっそくお湯を沸かして、コーヒーと朝ごはん。朝の澄んだ空気の中での焚き火も魅力的だが、薪ストーブがあるのでどうも外に出る気にならない。結局テントにこもってぬくぬくとしたまま、朝ごはんをいただく。

 まだまだおこもりキャンプを続けたいところだが、あっという間に撤収の時間。
 薪ストーブは熱いままでは撤収できないので、慌てないように1時間ぐらい冷ます時間をみておかないといけない。

 一酸化炭素アラームは一度も鳴らず、寒さに凍えることもなく、無事にキャンプは終了。

 道具は進化し、いまや年中アウトドアが楽しめる。薪ストーブのハードルが高ければ、電源つきのオートキャンプ場を使うのもいいだろう。

「僕らは何度もキャンプをしていますが、同じキャンプって二度とないんです。人も道具も、季節も風景も、毎回違う。一期一会のジャムセッションのようで、それが楽しい」(見城さん)

 さて、次のキャンプは、誰と、どこに行こうか。(編集部・高橋有紀)

AERA 2019年3月11日号より抜粋