ネットにつながった「スマート何とか」と呼ばれるグッズの場合、ユーザーが増えればアプリなども充実して、さらに使いやすくなるのが世の常。iPhoneがいい例だ(撮影/写真部・小山幸佑)
ネットにつながった「スマート何とか」と呼ばれるグッズの場合、ユーザーが増えればアプリなども充実して、さらに使いやすくなるのが世の常。iPhoneがいい例だ(撮影/写真部・小山幸佑)
スポーツウォッチ&活動量計売り上げランキング(AERA 2019年3月4日号より)
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 走りをサポートしてくれる最先端のスポーツウォッチをつけて走ってみた。心拍数や最大酸素摂取量などを計測するだけでなく、今や、睡眠や日常の活動量をウォッチすることもできる。ライターの体験ルポをお届けする。

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 実は個人的にウォッチ型活動量計は、有名メーカー品から、中国語のトリセツしかない3千円前後のものまで、何本か持っている。ただし設定が面倒なので一度もスマホとペアリングしないまま、引き出しに眠っているものもいくつか。

 普段使っているスマートウォッチにしても、結局は電話とメールの通知だけで、うるさいので他の機能はカット。要は、まったく使いこなしていない。

 ただし10年ほど前に、心拍計をつけて、心拍数と相談しながらダイエットで走ったところ、生まれて初めて5キロとか10キロとかの距離を走れるようになったといういい思い出が。

 だいたいの心拍数がわかるだけでも、脂肪を燃焼する有酸素運動の境目が見えてきて、ダイエッターは無駄に激しい運動をせずとも、効率的に運動ができた。あれからひと昔。何やら、いろいろ測って、パフォーマンスを上げるサポートをしてくれるらしいスポーツウォッチ。どれだけ進化しているのか、一緒に走って、そのお手並みを拝見することにした。

 今回使わせてもらったのは、ガーミンのスポーツウォッチ「fenix 5X Plus Sapphire Ti Black」。公式ショップで12万9800円(税別)という価格が付いた、ガーミンのなかでも堂々の最上級機種となっている。

 サイズは直径5センチ超えで見かけはゴツいが、重さはだいたい100グラム程度と、腕につけてみると意外に普通。てんこ盛りの機能を考えると、むしろ小さいといってもいいくらいだと思う。

「スポーツウォッチ」と一口に言っても、スポーツには、たとえばオリンピックの種目だけで300種類以上あるわけで。必要とされるウォッチの機能も、スポーツの種類によって変わってくる。

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