──君が見てるから 僕は歌うんだ 何かのためじゃないんだよ──

 二人で活動を始めて最初のアルバムに収録された、ファンへの手紙のような曲。そんな特別な曲を、久々にライブで聴けて震えたファンも多かったはずだ。エンディングトークではユンホが「Weep」に言及した。

「個人的に最後に歌った『Weep』が大好きです。歌詞の通りに、二人は何があってもこうやって支えてもらいながら、皆さんのために歌っています。でたらめな日本語かもしれないけど……。皆さんに苦しみのような気持ちがあるなら忘れさせてあげたいし、喜びは分かち合っていきたいと思います」

 そして、こう続けた。

「みなさんは一人ではありません。これからも二人がついていますので、一緒に東方神起の道を歩んでいきましょう」

 デビュー15周年のアニバーサリーイヤーを前に、二人が見せてくれたのは、“変わらない東方神起”と“新鮮な東方神起”。ファンと共に明日に向かって歩む二人の姿がそこにはあった。(ライター・酒井美絵子)

AERA 2019年1月28日号