小2で母を亡くし自力で食費を…成功の原点は壮絶な幼少期 SHOWROOM前田社長×高濱正伸対談

 圧倒的な行動力と熱量で、実業界からはもちろん、メディアからも注目を集めている「SHOWROOM」代表取締役社長の前田裕二さん。『AERA with Kids 2018冬号』で、その行動力の源泉を「花まる学習会」代表・高濱正伸さんが迫りました。

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高濱:前田さんの会社は、ネット上にライブ空間を提供しているんですよね。そのあたり、読者にもわかるように説明してもらってもいいですか。

前田:もちろんです。一言で表すなら、「路上パフォーマンス×インターネット」です。よく駅前や広場で音楽の演奏やパフォーマンスをしている人がいますよね。まさにあれをネット上で再現したサービスです。SHOWROOMの特徴は、観客自らもアバターと呼ばれるキャラクターを作って、演者のルームに入って観る形をとっていること。さらに演者のパフォーマンスに感動したら、ギターケースにお金を入れる感覚で、ギフトアイテムで応援する課金機能もあります。感動を受けたお客さんが、感動を与えてくれた演者の目の前で直接感動を表現する。これからは、こういう双方向でつながるエンターテインメントが主流になっていくはずです。

高濱:パフォーマンスの生配信と双方向のコミュニケーションという発想は、確かに今の時代のものだけど、この事業をやろうとした原点は、前田さんの小学生時代にあるんですよね。

前田:うちは家族はみんな歌が大好きで、音楽は小さい頃から身近なものでした。ただ、サービスの原点は、歌による自己表現ではなく、「歌で稼ぐ」ことでした。幼少期に、今夜のごはんを買う日銭を稼ぎたいという切羽つまった、文字通りハングリーな状況があったので。

高濱:そのきっかけは、おかあさんを亡くされたから。

前田:はい。小2の9月でした。父はいなかったので、その後しばらくは兄とともに親戚等の家を転々とすることになったんです。だから、学校にあまり行けなかったし、行きたくもなかった。僕が一番ネガティブだった時代です。とにかく自分で自由に使えるお金が欲しかった。最初は駄菓子屋さんやコンビニでバイトしたいと頼んだんですが、もちろんダメ。

高濱:頼んだだけでもすごいけど。

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