「女性ホルモンで体も心も変動する女性は、受験において不利です。受験生こそピルを飲んで月経の時期をずらすことや月経痛や月経量を減らすことを考えたほうがいい」

 ピルは経口避妊薬だが、月経量を減らす副効用もある。ただ、飲み始めて最初の2、3カ月は一時的に頭痛や吐き気などの副作用もあるため、受験直前に新たに飲み始めるのは勧められない。少なくとも半年前から服用し、もし自分に合わなければ違うピルに変えてもらうなど対処が必要。現在ピルの服用を行っていない人や月経がまだ安定しない時期の小学生は、鎮痛剤を持っておくといいという。

 中学受験カウンセラーで『中学受験 6年生の親がすべきこと』など多数の著書がある安浪京子さんも言う。

「本番で頭痛や腹痛、鼻水などがあると試験に集中できません。親ができることは全ての事態を想定して備えてあげることです。子どもが困った時の対策として、痛み止め薬や鼻血や鼻水に備えて鼻ぽん(鼻に詰めるために加工された脱脂綿)などを持たせる。これがあれば大丈夫だと思えれば安心できますし、お守りになります」

(編集部・深澤友紀)

AERA 2019年1月21日号