『昭和史』の著者・半藤一利が、最新作で「次世代の覚悟を問う」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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『昭和史』の著者・半藤一利が、最新作で「次世代の覚悟を問う」

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半藤一利(はんどう・かずとし)/作家。1930年、東京都生まれ。文藝春秋に入社し、「週刊文春」や「文藝春秋」の編集長、同社専務などを経て、作家に。「歴史探偵」を自称し、著書に『日本のいちばん長い日』『昭和史』など多数(撮影/山本倫子)

半藤一利(はんどう・かずとし)/作家。1930年、東京都生まれ。文藝春秋に入社し、「週刊文春」や「文藝春秋」の編集長、同社専務などを経て、作家に。「歴史探偵」を自称し、著書に『日本のいちばん長い日』『昭和史』など多数(撮影/山本倫子)

「歴史から事実を知れば、なぜ日本が無謀な戦争へと至り、負けて、戦後どのようにしてこの国を形作ってきたかがわかります。それによって未来における課題を乗り越えていくことができます」

 あと半年弱で平成が幕を下ろし、新時代を迎える。この国のかたちが大きく転換しようとする今、歴史をどう語り継ぐか。先の戦争を見てきた作家は、過ちを繰り返さないための、私たち次の世代の覚悟を問うた。(編集部・野村昌二)

■書店員さんオススメの一冊

『アリーテ姫の冒険 復刊記念版』は初版の刊行当時、既成概念を打ち破る先駆的な物語だった。東京堂書店の竹田学さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

*  *  *
 知恵と勇気で自らの運命を切り開くヒロイン像は今では珍しくはない。しかし、かつては運命の王子様を待つ姫、といったステレオタイプのヒロイン像ばかりだった。原著は1983年に、邦訳は89年に刊行されベストセラーになった本書は、そんな既成概念を打ち破る先駆的な物語のひとつだった。

 賢いアリーテ姫は草蛇や料理人、おばあさんの助けを借りて悪い魔法使いの難題を見事に解決する。そして宝石に目がない父や退屈で傲慢な求婚者たちをよそに広い世界へと旅立ってゆく。物語全体にフェミニズムの風が感じられて清々しい。

 本書はクラウドファンディングで資金を募って復刊された。復刊記念版には、さまざまな書き手がその魅力と現代的意義を語るブックレットがついている。プレゼントにもおすすめだ。

※AERA 2018年12月31日-2019年1月7日合併号


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