事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■「ど真ん中町」に改名? ─長野・辰野町(2018年10月30日 長野県)

 長野県中部の辰野町が、「ど真ん中町」に改名! という思いきった宣伝文句で町のPRに乗り出した。NHKの人気クイズ番組「チコちゃんに叱られる!」で、「日本の中心」だと主張する全国28カ所のうち、地理的な「真ん中」と認定されたからだ。

 番組がこの28カ所の緯度経度を調べて平均値を計算したところ、辰野町内を示す値になったという。町長をはじめ町職員は大喜び。「いっそ『ど真ん中町』に改名しよう」という声まで飛び出した。

 辰野町には北緯36度と東経138度の交わる「ゼロポイント」や「日本中心の標」もある。

 赤羽裕治・まちづくり政策課長は「町民には『日本の中心に住んでいる』という誇りを持ってほしい」と話す。

■四つ葉のクローバー盗難 幸せの独り占めはしないで(2018年9月中旬 愛知県)

 渥美半島の先端、愛知県田原市の恋路ケ浜にある観光スポットで、四つ葉のクローバーの植栽がごっそり持ち去られた。

 幸運を呼ぶといわれる四つ葉のクローバー。伊良湖岬観光協議会などが恋愛成就の観光スポットとして売り出そうと、2014年10月に約4平米の植栽を造った。18年4月にはテレビ番組で紹介され、全国から四つ葉のクローバーを探す人が訪れるようになったという。

 1人1本は摘み取れるが、9月中旬ごろから半月ほどで跡形もなくなったという。

 10年前からクローバーの株分けや栽培に取り組んできた田原市職員の折戸裕美さんは「まるで『幸せ泥棒』。幸せを独り占めしようとせず、ルールを守って、みんなが幸せになってほしい」と言う。

 10月3日、園芸店の協力を得て地元の人たちがクローバーを植え直した。

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AERA編集部
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