事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■畑に急病人列車を止めて救助(2018年8月1日 山形県)

 8月1日午前10時50分ごろ、JR米坂線新潟発米沢行き快速列車の運転士・武田航さんが、線路わきの畑で男性があおむけに倒れているのを発見。列車を緊急停止させ、ワンマンカーのため、「急病人の方がいるので救助に向かいます」とアナウンスして、列車から降りて救護にあたった。近くにいた村上駅助役の高沢光秋さんも連絡を受けて現場に。氷を運んだり、救急車を誘導したりした。

 男性は80代の高齢者。軽い熱中症で命に別条はなかった。列車は約20分間停車したが、約50人の乗客から苦情はなかったという。武田さんは「今回のような経験は初めて。人命第一と思っての行動だったが、理解してくれた乗客の皆さんに感謝したい」と話した。

■全焼に耐えて“運気”アップ 落ちない鈴(2018年9月3日 福岡市)

 火事に遭っても焼け落ちなかった福岡市の太郎丸神社の鈴が、「落ちない鈴」として人気を集めている。

 2016年2月夜、放火とみられる不審火で神社の本殿と拝殿が全焼。黒こげの木の柱にぶら下がる直径約30センチの鈴は焼けて真っ赤になっていたが、落ちていなかった。17年9月、新たな本殿と拝殿が完成し、再び鈴がつるされた。

 九州大学の伊都キャンパスにほど近いこともあり、落ちなかったのは縁起がいいと受験生たちに広まった。おさい銭は例年の数十倍になり、さい銭箱には受験番号を書いた紙が入っていたこともある。合格した人がお礼参りに来ることもあるという。

■京都の住所、長すぎ マイナンバーカードに入らず(2018年9月1日 京都市)

 京都市で発行されたマイナンバーカード(個人番号カード)で、住所が所定の欄に書ききれないケースが相次いでいる。通りの名のあとに、「上ル」「西入」などと続く京都独特の表記で住所が長くなりがちなうえ、名前が長いマンションも少なくない。

著者 開く閉じる
AERA編集部
AERA編集部

NEXTたとえば京都市役所の住所は…
1 2