「一匹狼」って言いますけど、ガッチガチのタテ社会です ハイイロオオカミの嘆き<ブラックないきもの図鑑>

 いきものたちのブラックともいえる厳しい生態やオキテを、脱力系のタッチで紹介する『ブラックないきもの図鑑』(朝日新聞出版)が12月14日に発売された。動物たちが自分の言葉で、厳しい現実を嘆き、その解消策となる格言も示される。ハイイロオオカミの嘆きとは?

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【ブラックないきものからの悩み】
ハイイロオオカミですが… 「群れ、やめよっかな」って悩んでます(オス・3さい・群れではナンバー4)

 オオカミの群れって、ボスの力が強すぎないっすか?

 まず、群れの中ではボスしか子どもを残せないっていう仕組みが、どうかと思います。うちの群れは8頭いるんですけど、ボスとその奥さん以外は、自分含め、ただの手下ですし。

 あと半年前にボスに子どもが生まれたんですけど、食事をあげるのも自分らっす。せっかくつかまえたシカだって、いったん肉を飲みこんでから、子どもの前にわざわざ運んで、吐き出して与えるとか……。離乳食みたいなもんです。ほんと、「親は何してんだよ!」って言いたいっすよ。言えませんけど。

 自分らって、「一匹狼」って言葉のせいで、群れないイメージついてますけど、実際はガッチガチの縦社会っす。いいかげん自分も、群れをはなれて独立しようかなって思うんすけど、どう思います?

■こんな風に生きてます

 オオカミは、「パック」という8~15頭ぐらいの群れをつくって生活しています。群れの上下関係はとてもきびしく、ボスの力は絶大。群れの行き先や行動を全て決め、ほかのオオカミはそれに従わなければなりません。そうした群れから飛び出した「一匹狼」は、自分の群れをつくるために旅をしますが、ほかの群れに攻撃され殺されることもあります。

■お悩み解消格言

 あなたが正しいと思うことをしなさい。どちらにせよ批判されるのだから。(エレノア・ルーズベルト/人権活動家)

(文・ラポリ)

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