ベネディクト・カンバーバッチ「クリスマスなんて大嫌い」米人気キャラに挑戦

AERA

Benedict Cumberbatch/197... (11:30)AERA

Benedict Cumberbatch/197... (11:30)AERA
 AERAで連載中の「いま観るシネマ」では、毎週、数多く公開されている映画の中から、いま観ておくべき作品の舞台裏を監督や演者に直接インタビューして紹介。「もう1本 おすすめDVD」では、あわせて観て欲しい1本をセレクトしています。

【ベネディクト・カンバーバッチが声優を務める映画「グリンチ」】

*  *  *
 12月ともなれば世界中でクリスマス商戦が過熱中。この世のお祭り騒ぎを、苦虫を噛みつぶしたように傍観する緑色のモンスターがグリンチだ。1957年に米国で出版された絵本『いじわるグリンチのクリスマス』は、彼が大嫌いなクリスマスを、丸ごと盗んでしまおうと企てるお話。これが、最先端技術を駆使したアニメーションに生まれ変わった。英語版の声を務めるのがベネディクト・カンバーバッチだ。

「アメリカの伝説的人気キャラクターに生命を吹き込むことが今回の使命だった。原作に忠実な、楽しく見ごたえのあるキャラに膨らませようと思った。おかしくて、ほっこりするような……」

 当初、制作会社は「シャーロック」で世界中を魅了した、彼の英国的な声をそのまま使いたいと希望した。しかし、「原作を尊重して、声もアメリカ的であるべきだと感じたんだ。原作のイメージに合った声にしたかった」と説明する。

 クリスマスをテーマにした物語は多い。60年の歳月がたった今も、ドクター・スースの原作は大きな意味を持っているとベネディクトは見る。

「家族映画であるという点を強く意識した。子どもたちを楽しませるのと同時に、この世界をより良いところにするためにどうしたらいいか、問いかける物語だと思うから。誰かを独りぼっちにせず、皆一緒にクリスマスを祝うことの大切さを説いている。クリスマスとはプレゼントなどの物質的なものでなく、コミュニティーが一体となる精神的なものであるとも。孤独なグリンチが人の幸せを破壊しようとする映画に、かなりシリアスなテーマが織り込まれている。単なる楽しいアニメとは一線を画する映画だよ」

 イルミネーション・スタジオが手掛けるキャラクターは愛らしく、質感を生かした映像に目を奪われる。

続きを読む

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック