脚本家・中園ミホ、西郷隆盛の曽孫・隆文さんに大河ドラマ「西郷どん」への思いを聞く

熊澤志保AERA#ドラマ
 明治維新150周年の今年、林真理子さんと中園ミホさんの女性タッグが描き、注目を集めたNHK大河ドラマ「西郷どん」。中園さんと、西郷隆盛の曽孫・西郷隆文さんが、初めて顔を合わせ、西郷どんに思いを馳せた。

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 1年にわたり西郷隆盛の人生を追った大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ佳境。11月中旬、脚本家・中園ミホさんと西郷隆盛の曽孫・隆文さんの対談が実現した。

中園ミホ:隆文さんのご著書『西郷隆盛 十の「訓え」』は、脚本執筆時、聖書のように手元に置いていました。「西郷どん」、見てくださっていますか?

西郷隆文:かぶりつきで、時に涙しながら見ていますよ。先日の第43回、閣議での朝鮮使節派遣をめぐる大久保(利通)さん(以下大久保)と西郷(隆盛)さん(以下西郷)のやりとりは、痛いほど気持ちがわかりました。大久保が岩倉(具視)に乗ったのは、大久保がやらなければ日本から薩摩が消えてしまうから。「鬼になっても自分は残る」と、目で言っているように感じました。西郷は大久保に「きばれ」と託したと私は感じました。もしかすると、薩摩の人間でないとわからないかもしれません。

中園:薩摩には、郷中教育が根づいていますよね。子どもの頃から年長者が先生となり兄となり学んで過ごして、特別な絆があるのでしょう?

西郷:兄弟以上のつながりで、下加治屋町の子どもたちはわかりあっていたと思います。薩摩に帰る前に大久保を訪ねた西郷の「いつか鉄道が通ったら」というセリフにはしびれました。

中園:あのシーンは大きな反響がありました。鈴木亮平さんと瑛太さんは、西郷と大久保を演じた1年半の間、薩摩の男として生きて、せりふやト書きを超えた演技をしてくださった。友情という言葉では追いつかないものがありました。

西郷:クランクアップ後に鹿児島であったイベントにお二人が来たんですが、瑛太さんが「二人で見つめ合いながら」とおっしゃっていたのが印象的でした。男同士の深いドラマが生まれたと感じますね。

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