日航再建にも貢献 稲盛和夫氏が経営で「コンパ」を大切にしたワケ (3/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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日航再建にも貢献 稲盛和夫氏が経営で「コンパ」を大切にしたワケ

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深澤友紀AERA#働き方
京都市内にある京セラの本社には100畳の和室があり、夜な夜な社員たちがコンパを開いている(撮影/滝沢美穂子)

京都市内にある京セラの本社には100畳の和室があり、夜な夜な社員たちがコンパを開いている(撮影/滝沢美穂子)

1985年ぐらいの京セラのコンパ風景。当時社長だった稲盛和夫氏(中央)を囲んで若手社員が身を乗り出しながら語り合っていた(写真:京セラ提供)

1985年ぐらいの京セラのコンパ風景。当時社長だった稲盛和夫氏(中央)を囲んで若手社員が身を乗り出しながら語り合っていた(写真:京セラ提供)

 会費は鍋なら1人3千~4千円ほど。役職や年齢などで傾斜配分し、給料から天引きされる。

 同社東京広報課責任者の杉内伸路さん(47)は、8年前に中途採用で入社し、コンパ文化に驚いたという。

「どんちゃん騒ぎや愚痴をこぼすのではなく、熱っぽく語り合う。部署や世代を超えて交流するので『君も同じ悩みを持っているのか』と共感し、自分も頑張ろうと思えたこともありました」

 稲盛経営を研究する青山敦・立命館大学大学院教授は言う。

「従業員が命令の通りに動く、給料に比例して頑張るのならコンパは必要ないでしょう。稲盛名誉会長には、人の心の弱さへの洞察があると思います。だからこそ、役職や組織の壁を越えて一人ひとりの従業員に自分の考えを伝え、何を考えて仕事をしているかを聞き、本音で議論できるコンパを大切な機会としています。コンパを繰り返すことで心を一つにしようとしているのです」

(編集部・深澤友紀)

※AERA 2018年12月3日号


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