「パパはどこに住んでるの?」息子の言葉で転職決意した男性の暮らし、どう変わった? (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「パパはどこに住んでるの?」息子の言葉で転職決意した男性の暮らし、どう変わった?

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石田かおるAERA#出産と子育て#転職

イラスト:石山好宏

イラスト:石山好宏

 育休後、職場復帰しても、思うようにキャリアアップできない女性が少なくないが、日本人の働き方はいかに子育てとの両立を実現するかにシフトチェンジしつつある。キャリア女性のニーズに応える「時短正社員」や、子育てのために転職する男性の実情を追った。

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「ママでも転職できるの!?」

 今年9月、ヘアケアメーカーから家事代行会社CaSyに転職した片岡安澄さん(38)は4歳と1歳の2児の母。転職を告げると多くのママたちに驚かれた。「時短かつ正社員」への転職だったのでなおさらだ。

「みんな知らないみたいです。そういう道があることを。ぜひ伝えたいです」(片岡さん)

 2014年に長男を出産。時短で職場復帰すると、仕事の量も内容もフルタイムと変わらないのに給料だけが大幅にカットされた。第2子出産後、転職活動を開始し今回の求人に出合う。

●時短正社員の求人登場

「募集内容や給料から、時短だけれども(携わってきた)マーケティングのスキルや経験のある人材を本気で求めていることが伝わり、すぐ応募しました」

 勤務は9時半~16時半。リモートワークも可能なため、会議や外部との打ち合わせがない日は在宅で仕事ができる。

「アウトプット重視なので、分単位の遅刻や早退に神経をすり減らす必要もなく、働きがいを感じます」

 出産後の仕事と子育てを両立する、「時短勤務」などの“制度”は確立されてきた。しかし片岡さんのようなケースがある一方、育休復帰後、キャリアアップの望めない「マミートラック」に追いやられ、女性たちが仕事のモチベーションを失うケースも少なくない。

「会社にいる時間の長さでなく、成果や能力で評価してほしい」

 こうしたキャリア女性のニーズに応える「時短正社員」の求人が出始めた。片岡さんが求人を見つけた人材会社ビースタイルは今年1月から、ベンチャー専門の人材会社アマテラスも昨年3月、キャリア女性対象の「ママテラス」を立ち上げた。

「パパはどこに住んでるの?」

 子育てのための転職はこれまで女性ばかりだったが、男性でも現れ始めた。趙南薫(チョウナンフン)さん(44)は当時3歳だった長男(7)にそう聞かれ、転職を決意した。保育園ではイクメンと見られていたが、平日、子どもたちが寝る20時前に帰ることはできなかった。


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