AERA 2018年10月29日売り表紙に声優・宮野真守さんが登場
AERA 2018年10月29日売り表紙に声優・宮野真守さんが登場

 声優、俳優、そして歌手として活躍する宮野真守さんが、AERAに登場。表紙を飾ることへの意気込みを聞いた。

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 180センチ超えの抜群のスタイルで純白のスーツを着こなし、颯爽と現れた彼はゴージャスな帝王感に包まれていた──。が、すぐに大きな身体を折り畳むようにして「よろしくお願いします」「よろしくお願いします」と方々に頭を下げる。顔を上げると弾けるような笑顔。腰の低さに驚き、声の甘さにうっとり……。

「DEATH NOTE」の夜神月(ライト)役でブレイク。以降、「機動戦士ガンダム00」の刹那・F・セイエイなど、数多くの主役級キャラを演じ続ける当代きっての人気声優だ。男性声優初の日本武道館ソロライブも成し遂げ、今年はアリーナツアーも行った。劇団☆新感線の「髑髏城の七人Season月<下弦の月>」では主役も務め、声優、俳優、歌手の垣根を越えて大活躍中だが、実は「自分に自信を持てない時期が長かった」と振り返る。

 7歳で劇団ひまわりに入団。レッスンを頑張っても結果がともなわず、演じることの正解が分からない日々が続いた。それでも地道に向き合ううちに声の仕事に出合い、声優として重ねた経験が今の自分を支える自信になっている。

「まさかAERAさんの表紙をやれるなんて……すごく驚きましたけど、一つ一つの仕事にちゃんと向き合ってきたからこそ繋がったことだと思っています」

 アニメ「プリキュア」シリーズが誕生して15年の記念碑的作品「映画HUGっと!プリキュア(ハートマーク)ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」では歴代のプリキュアの想い出や力を奪う最強の敵、ミデンを演じる。てるてる坊主のような独特な雰囲気を持つミデンを宮野のイケボ(イケメンボイス)はどう演じるのか。想像もつかないが、きっとその声こそがミデンの正解の声なのだろう。

(文中敬称略)(ライター・大道絵里子)

※AERA 2018年11月5日号