写真:gettyimages
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 BTS(防弾少年団)が全米チャート1位になるなど、世界でK-POPの存在感が増している。立役者は、2013年以降にデビューした“次世代アーティスト”たちだ。

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 昨年SNSをきっかけに日本の女子高生の間で“TTポーズ”が広まった。泣いている顔文字(T_T)を表すダンスは“中毒度”大! 日本でもブレイクした女子9人グループのTWICEの代表曲「TT」だ。

 2000年代初めに「冬のソナタ」をはじめとする韓流ドラマが大ヒットし、その後K-POPの1期とも呼べるブームがあった。だが、日韓の政治問題などで、K-POPアーティストが日本の地上波テレビに露出する機会は一時期ぐっと減った。

 だがいま再び、K-POP人気に火がついている。TWICEを筆頭に、日本のテレビでK-POPアーティストを目にする機会も増えている。TWICEに続くべく、今年はガールズグループの日本進出が活発だ。デビューを発表しているグループを合わせると、9組が上陸。どれも本国で人気を誇るグループだ。

 今年日本デビューしたグループの一つが、MOMOLAND(モモランド)。今年初めに韓国でリリースした「BBoom BBoom(プム プム)」の振り付け“ブンブンダンス”がまねしやすくてかわいいと、世界中で動画配信サイトに「踊ってみた」動画がアップされた。“かわいすぎるブルゾンちえみ”のニックネームを持つメンバーもいて、洗練されすぎていない親近感も魅力だ。

 また今月日本デビューを果たしたMAMAMOO(ママム)は、“ガールクラッシュ”系グループとして、特に20代女性から人気。ガールクラッシュとは、16年ごろから韓国ではやり出した、「女子が憧れるカッコいい女子」を意味する言葉。弱小事務所から誕生した“たたき上げ”グループというところも人気の秘密だ。全盛期の倖田來未を彷彿とさせるようなエロかっこよさと圧倒的な歌唱力が武器。特にメンバーのファサのカリスマ性は突出しており、芸能人が「仲良くなりたい芸能人」に選ぶなど、アーティスト仲間からも注目されている。

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