PINK POOL CAFE 明洞店/ピンクのプールで泳いでいるみたい!(写真:『&TRAVELソウル2019』から)
PINK POOL CAFE 明洞店/ピンクのプールで泳いでいるみたい!(写真:『&TRAVELソウル2019』から)
ZAPANGI/入り口がオシャレな自動販売機!(写真:『&TRAVELソウル2019』から)
ZAPANGI/入り口がオシャレな自動販売機!(写真:『&TRAVELソウル2019』から)

 ソウルのおしゃれなカフェやコスメショップが人気だ。理由は何より「写真映えするから」。SNSで“いいね”をもらうため、週末などに足繁く通う人もいる。日本にはないデコラティブな店内やメニューの魅力は──。

【フォトギャラリー】ソウルのインスタ映えスポットはこちら

*  *  *

韓国での観光というと、かつては焼き肉に代表されるグルメや、アカスリや汗蒸幕(ハンジュンマク)などの美容エステを楽しむのが王道だった。しかし近年、韓国旅行の目的に変化が訪れている。

 韓国コスメやファッションが好きで年に数回ソウルを訪れるという都内の女子大生(21)が足を運ぶのは、もっぱら“インスタ映え”するスポットだ。

「ソウルで一番よく行く場所はカフェ。一日に何軒もハシゴすることもありますよ。ソウルのカフェはインテリアやメニューが派手で、とにかく写真映えするんです。旅行中はインスタグラムのストーリー(24時間限定で投稿がスライドショー形式で表示される機能)をリアルタイムで更新しています。写真にインパクトがあるので、投稿にも“いいね”がたくさんもらえてテンションが上がります」

 カフェなら日本にもたくさんあるが、わざわざソウルに行く理由をこう語る。

「日本でもインスタ映えを狙ったカフェはありますが、ソウルのカフェはまるでスタジオのセットみたいに作り込まれていてレベルが違います。次々と新しいお店ができるから、より素敵なところを見つけてSNSで発信する楽しみもあるんです」

 ソウルに数多くあるインスタ映えカフェの中でも、代表的なのが2017年6月にオープンした「ZAPANGI(チャパンギ)」。おしゃれスポットが増加している望遠洞(マンウォンドン)というエリアに位置する。入り口の扉がピンクの自動販売機のようになっていて、ここで写真を撮りSNSにアップする人が続出し、人気に火がついた。

 2カ月に1回は渡韓するリピーターの自営業女性(31)も、もちろんここは訪問済み。

「入り口の扉と一緒に写真を撮りたい人で行列ができていて、中に入ると100%女性客。それも日本、中国、東南アジアといろんな国からの観光客でいっぱいでした。ドリンクもキレイな色で写真映えするので、みんな写真を撮るのに夢中でしたね」

 同じくユニークなコンセプトで人気なのが、東京・原宿と新宿にも店舗を構えるファッションブランドSTYLENANDAが手掛ける「PINK POOL CAFE」。観光客でにぎわう明洞(ミョンドン)と弘大(ホンデ)にあり、ピンクと水色を基調にした店内はなんとタイルが張られたプール風。非日常的な空間は、どこを切り取ってもフォトジェニックだ。

 前出の韓国旅行リピーターの自営業女性も話す。

次のページ