「振り付けはもちろん、音楽や演出まで、今回の公演では多くの部分を4人だけで考えて、自分らのやりたいことを試行錯誤しながら詰め込んだ。舞台なのにライブのようで、声援がダイレクトに感じられる。やろうとしたことが、間違いではなかったという手応えを感じています」(NOPPOさん)

 そのパフォーマンスにすっかり魅了されたところで、それぞれソロでも活躍している4人の役割を、“他己紹介”のスタイルで紹介してもらった。まずダンスコンテストの審査員なども手がけるshojiさん(33)。チームのリーダーだが、父というより面倒見のいい「お母さん的存在」だという。

「1人だけ2歳年上ということもあってイジられキャラ。本当に僕らの洗濯をやってくれることもあったりしますが、気が利きすぎて、海外に行ったときにスーツケースから延長コードとかしみ抜き(笑)まで出てきたのには驚きました」

 そう話すOguriさん(31)を、リーダーのshojiさんはこう見る。

「4人でくだらないおしゃべりをするうちに舞台のプランができあがることも多いけど、よく考えると『間のつなぎ方はこうじゃない?』などと、一番アイデアを出してるのはOguri。一方、kazukiはセンス担当。オシャレなこととか、いい具合に思いつく」

 ちなみにOguriさんは、ミュージカルにも出演、kazukiさん(32)は、10歳からダンスを始めたサラブレッドだ。最後NOPPOさん(32)は、186センチの長身と得意技のパントマイムがチャームポイント。

「NOPPOはミーティング中『今の話聞いてた?』とツッコまれる場面が多い。例えば『ここはオシャレ路線で行こう』と盛り上がっているのに、突然『お笑いにしてみる?』などとひっくり返してくる(笑)。でもその唐突なアイデアチェンジがけっこう新鮮。場の空気を変えてくれたりするメリットもあるよね」(Oguriさん)

 実はトークもテンポがいい4人。舞台の上でも言葉を使えたらと、もどかしく思うことはないですか?

「リアルの人生を考えてみても、しゃべらないで通じる場面って多いですから」(kazukiさん)

 そんな「言葉を超えたダンス」(Oguriさん)とコミュニケーションをしに、彼らの「ライブラリー」に出かけてみては?(文中一部敬称略)(ライター・福光恵)

AERA 2018年10月22日号