中学受験までいよいよラスト100日!(写真:Gettyimages)
中学受験までいよいよラスト100日!(写真:Gettyimages)

 来年の2月1日に本番を迎える中学受験生にとっては10月24日がちょうど100日前になります。親はキリキリとしそうですが、「子どもはまだまだ受験が“我が事”となりません」。

 こう断言するのは、算数教育家で中学受験専門カウンセラーの安浪京子先生。この時期、安浪先生がすすめるのは、その日勉強した大事なポイントを子ども自身が記録していくこと。「毎日の積み重ねが可視化されるので、本番前に見返したときに大きな自信になります」(安浪先生)。

 そこで、『中学受験最短合格ノート』(朝日新聞出版刊)では一言メモが書ける「ラスト100日ダイアリー」を掲載。さらに、毎年この時期に安浪先生が受験生に声かけしていることを「きょうこ先生アドバイス」として毎日ひとつずつ付けています。その中からすぐに役立つ「過去問」に関するアドバイスの一部を紹介します。

*  *  *

<あと97日>
過去問を解く前に目標点数(科目別&合計)を決めておこう。毎回、その点数を目指して解くべし。

 過去問はしっかり目標点数を決めてから解くことが大事。合計点は「合格最低点」のプラス20点を目標にして。4科合わせた点数で合格が決まるので、例えば、算数が苦手で社会が得意なら、社会で算数の補填ができるよう、子ども自身に各科目の目標点を設定させるといい。

<あと95日>
志望校対策をしなければ、過去問で点数は取れないよ! 志望校の頻出分野を言えるかな?

 過去問は、漫然と解いていても、点数は上がらない。まずは志望校の頻出分野をチェックし、もしわが子の苦手分野と重なるところがあったら、過去問を進めるのはいったんストップ。一度徹底的にその分野の穴埋めをすべき。

<あと92日>
過去問カレンダーを作ろう。日付、時間、学校、科目をカレンダーに記入するだけです。

 ラスト100日は過去問に取り組む時期になりますが、第1~第3志望までの過去問を解こうとすると、かなり時間が必要になるため、あらかじめ「過去問カレンダー」を作っておくことがおすすめ。科目別に解いてもOKですが、4教科まとめて解く日も作って。カレンダーは親が作っても構いません。

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