毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で好評連載中の、友達や先生、親との関係を読者のみんながうまくサバイバルできるよう、Sexy Zoneのメンバーがアドバイスや経験を語るコーナー。今月は中島健人くんが「ヒーローについて」について語ってくれました。

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 24時間テレビ41「愛は地球を救う」で放送されたドラマ「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」、見てくれましたか?

 章太郎先生は「仮面ライダー」や「サイボーグ009」を始め、たくさんの人々の心に影響を与える作品をつくったすごい方! 実は俺もライダーに大きな影響を受けた一人で……。今回はヒーローについて考えたいと思う。

 ヒーローって普通は勧善懲悪の話が多くない? でも章太郎先生が描くヒーローはそこだけじゃないことが多々あって。俺が小学3年生のころに夢中だった仮面ライダーには、影があるライダーや悪いライダーも出てくる。でも悪のライダーなのに少女を助けちゃったりもするんだよね。悪の中にも正義はあるんだ、人はいろんな面を持っているんだなぁと思ってグッときたよ。だから熱血漢な主役よりもさめてるライダーのほうが好きになった。

 影響を受けまくった俺は、常に一人でいるのがかっこいいと思って、クールキャラを気取るうちに、女子ともしゃべれなくなって、激しくクラスで浮くようになった。教室じゃ、俺はみんなと違うんだって腕組んで威張ってるんだけど、放課後一人になると落ち込んで……。でも愛に飢えたおかげでジャニーズに入りたいと思って、結果的にたくさんの愛を得ることができて地球も救うお手伝いができたの。だから、どこか欠点がある人のほうが、ヒーローに不可欠な愛にあふれた人間になれるっていうのが俺の持論なんだ。

 少しは成長した俺が思うヒーローは、自分の悪いところや過ちを素直に認められる人かな。俺、思うんだ、人が百%正義なのは生まれたときだけだって。そのことに気づいて、正していこうとする心こそがヒーロー的だと思う。

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大道絵里子
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