●セオリー4 アクセサリー


小物がおしゃれを決める

 本当におしゃれな人は、小物使いの上手な人だと思います。仕上げの小物で服の印象はいくらでも変わります。

 私はアクセサリーは3メートル離れても見えるものを選ぶようにしています。白い大ぶりのブローチを襟元につければ、レフ板効果で顔が明るくなりますし、大きめのネックレスやバングルは首や手首に人の視線を誘導します。

 アクセサリーは宝飾品の高価なジュエリーでなく、遊びのあるコスチュームジュエリーがおすすめです。なかでも重宝するのがコットンパールの大粒ネックレスや、セオリー2の甘×辛コーデでも同じタイプのものを使っている大きめのブローチです。

 コスチュームジュエリーはいきなりアクセサリー売り場で選ぶのが難しければ、アパレルショップにあるものから始めてもいいかもしれません。ショップには服に合ったものがたいてい置いてあります。

 アエラのアンケートに40歳を過ぎると、「チープな服やTシャツにジーンズだと、みすぼらしく見えるようになった」という声がありました。小物使いでいくらでもかっこ良く見せることはできます。 ただしそのためにはもうひとつ気にかけないといけないことがあります。顔や髪の手入れです。

 若いときは何かひとつ頑張ればおしゃれに見せることができましたが、ミドフォー以降は小さなことをきちんと積み重ねないとおしゃれに見えません。顔や髪もきちんと整え、小物で仕上げればTシャツとジーンズだって立派な外出着になります。

●セオリー5 シューズ
トレンドは脱ハイヒール

「ハイヒールが履けなくなったら、もう終わり……」。そう感じる人もいるかもしれません。年齢とともにハイヒールはつらくなるもの。でもいまはおしゃれな靴がいっぱいありますから大丈夫です。

 おすすめは、軽くて楽な厚底の靴やスニーカーです。ブロンズやシルバーの靴は何にでも合いますし、白い靴は若々しく見えます。

 ソックスやタイツを組み合わせると、足元のおしゃれはさらに広がります。同じプレーンなスカートでもソックスがラメか、ストライプかで印象が変わります。

 こなれ感がキーの最近のトレンドでは、特徴のない無難なヒールは収まりすぎてかえって垢抜けなく見えることも。おしゃれな人は足元から上手に変えています。(編集部・石田かおる)

AERA 2018年9月10日号より抜粋