碁盤の上に猫たちがいる墓石も ペットと一緒に入れるお墓が人気

福光恵AERA
碁盤の上に猫ちゃんたちがいる、オリジナル墓石。ちゃんと碁石ものっかっている(撮影/ライター・福光恵)
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碁盤の上に猫ちゃんたちがいる、オリジ...

 かわいい猫たちのオブジェが「コップのフチ子」方式で墓石にぶら下がっているかと思うと、別の墓石には犬の足跡がペタペタ。そんな、思い思いにデザインされた墓石が並ぶ。ちなみに刻まれた文字は、「絆」が圧倒的に多い。

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 ここは、「メモリアルアートの大野屋」が運営する奥多摩霊園の一角。ペットと人が一緒に入れるお墓「ウィズペット」の専用エリアだ。墓石をよく見ると、「◯◯一郎 82歳」「◯◯プーちゃん 16歳」というように、お墓で眠る人の名前とペットの名前を、並べて彫っている墓石も少なくない。

「始まりは2003年。『ペットと一緒にお墓に入れませんか?』というお客様の声をきっかけに、日本で初めてペットと人が一緒に入れるスタイルのお墓の提供を始めました。『ウィズペット』と名付けて、登録商標も取得しています」(メモリアルアートの大野屋広報室)

 当初は東京都町田市の霊園に、100基ほどのウィズペット専用エリアを設けたのみだったが、ペットブームの過熱もあって、2~3年後には人気のサービスに。専用エリアも拡大し、今では同社が墓石を販売する7カ所の墓地で、1千基以上のウィズペットのお墓が建てられている。最近では他社も追随し、ペットと入れる多くのお墓が提供されるようになった。

 仏教の教えで動物は「畜生」と呼ばれ、人と同様の供養ができないと考えるお寺も多い。また人の遺骨以外は埋葬できないと定める霊園もあり、たとえ家族同様の存在であったとしても、ペットと一緒の埋葬を断るケースがほとんどだったという。
「ペットと同じお墓に入るために、ウィズペットに引っ越していらっしゃるお客様もいらっしゃいます」(同)

 気になるのは、費用だ。この奥多摩霊園の場合、ウィズペットにお墓を建てる費用は、1区画64万円から。また将来無縁仏にならないよう、家族がお墓参りに通えるうちは、個別のお墓で供養し、33年後、樹木葬タイプの永代供養墓に改葬できるプランも人気を呼んでいる。

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