“墓じまい”は簡単じゃない? 根回しや高額出費も…専門家が解説 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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“墓じまい”は簡単じゃない? 根回しや高額出費も…専門家が解説

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安住拓哉,中島晶子AERA#シニア#終活
写真=撮影・今祥雄

写真=撮影・今祥雄

墓じまいがスッキリわかるフローチャート(AERA 2018年8月13-20日合併号より)

墓じまいがスッキリわかるフローチャート(AERA 2018年8月13-20日合併号より)

【葬儀・お墓・終活 ソーシャルワーカー】吉川美津子さん/葬儀ビジネス研究所「アルック」代表取締役。All About「葬儀・葬式・お墓」ガイド。供養コンシェルジュ協会理事等。社会福祉士として福祉・介護分野でも活躍(写真:本人提供)

【葬儀・お墓・終活 ソーシャルワーカー】吉川美津子さん/葬儀ビジネス研究所「アルック」代表取締役。All About「葬儀・葬式・お墓」ガイド。供養コンシェルジュ協会理事等。社会福祉士として福祉・介護分野でも活躍(写真:本人提供)

 墓じまいには、とにかくたくさんの証明書や許可証が必要になる。その書類は大きく分けて三つ。新たな遺骨の受け入れ先からもらう「受け入れ証明書」、遺骨が確かにその場所に埋まっていたことを現在の墓の管理者が証明する「埋蔵証明」。この二つの書類に、現在、墓がある土地の自治体が発行する「改葬許可申請書」(埋蔵証明との一体型もあり)を添えて提出することで、初めて「改葬許可証」を発行してもらえる仕組みだ。

 証明書を機械的に集めればいいわけでもない。墓じまいの各ステップには、気苦労の多い根回しや手続き、高額の出費が待っている。最初の難関は、家族や親戚の了承を得ること。墓を守る地方在住の両親が健在の場合、「先祖代々のお墓を移動するなんて、もってのほか」と否定的な意見もある。

「長年、檀家として支えてきた菩提寺からお墓を撤去するには、檀家を抜ける際に支払う離檀料やお墓から魂を抜くための抜魂法要のお布施を渡す必要があります。その相場は通常のお布施が5万円なら、その2~3倍の10万~15万円が目安です。寺院に何の相談もせず事務的に手続きを進めたことで関係がこじれ、100万円以上の離檀料を要求された人も。提示された離檀料を拒否すると、墓じまいに必要な埋蔵証明への署名を渋るケースもあるようです。なるべく円満に、事を荒立てず、墓じまいせざるをえないこちらの事情を理解してもらうことが大切になります」(吉川さん)

(経済ジャーナリスト・安住拓哉/編集部・中島晶子)

AERA 2018年8月13-20日合併号


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