家は3坪、生活費は月2万円 路上生活を経て行きついた身軽な“小屋”暮らし (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

家は3坪、生活費は月2万円 路上生活を経て行きついた身軽な“小屋”暮らし

このエントリーをはてなブックマークに追加
石田かおるAERA

【小屋ブームの火付け役】Bライフ 高村友也(たかむら・ともや)さん/1982年、静岡県生まれ。東京大学哲学科卒業、慶應義塾大学大学院(哲学専攻)博士課程単位取得退学。2009年、小屋を建てる(写真:本人提供)

【小屋ブームの火付け役】Bライフ 高村友也(たかむら・ともや)さん/1982年、静岡県生まれ。東京大学哲学科卒業、慶應義塾大学大学院(哲学専攻)博士課程単位取得退学。2009年、小屋を建てる(写真:本人提供)

Bライフ を送る高村さんの小屋(写真:本人提供)

Bライフ を送る高村さんの小屋(写真:本人提供)

小屋内部・台所(写真:本人提供)

小屋内部・台所(写真:本人提供)

小屋内部・テーブルと薪ストーブ(写真:本人提供)

小屋内部・テーブルと薪ストーブ(写真:本人提供)

 家は、本来、屋根と壁があって暖がとれれば十分なのに、高額な住宅ローンや家賃を背負う経済システムが確立されている。家のために仕事をし、心身ともに疲弊させられ、自由もままならない。その高速回転のシステムから降りると、縛られない身軽な暮らしが可能になるのだ。

 高村さんにとって小屋は到達点ではなく、いつでも帰れる「安全地帯」の確保にすぎない。小屋暮らしを始めて約8年。この間、神奈川県の河川敷に約10万円で土地を購入してテント暮らしをしたり、海外を長旅したり、今年に入って東京に約3万円で部屋も借りた。

「(学生時代に専攻した)哲学の勉強をもう少ししたいと思ったのですが、山梨の小屋周辺では欲しい資料が十分手に入らない。東京に部屋を借りて小屋と行き来しながら大学の図書館に通っています」

 理想形として描いていたのは、必要最低限の荷物を持って、知りたいことを知り、寝たいところで寝るバックパック生活。小屋を得ることで、それに近い暮らしが実現した。

「水を汲んだり、薪を集めたり、そんなキャンプみたいな生活、ずっとやると飽きるのではと言われたこともありますが、わりと平気ですね。作業をするのは週1日ですし、これだけやっていれば生活できるわけで。そう思うと、たいしたことではありません」(高村さん)

(文中一部敬称略)(編集部・石田かおる)

AERA 2018年7月30日号より抜粋


トップにもどる AERA記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい