アラフィフで「性」に目覚めた女性たちの本音とは…(※写真はイメージ)
アラフィフで「性」に目覚めた女性たちの本音とは…(※写真はイメージ)

 アラフィフ女性には常に更年期という自身の体の変革期への不安、それにともなう老後の心配などがつきまとう。だが一方で、そんな不安を吹き飛ばすように「目覚める」女性がいるのも事実である。

 都内在住のミエさん(49)は、パート先の友人に教えられて出会い系サイトを利用してみた。

「夫婦関係がしっくりいかなくて相談したら、友人が『男友だちをつくるだけでも気持ちが変わるわよ』って登録の仕方をその場で教えてくれたんです」

 20人の男性からアクセスがあり、メッセージをやりとりしながら3人ほどに絞った。

「まじめそうな文面の方と会ってみたんです。結婚してから23年、夫以外の男性とふたりきりで外でお茶するなんて初めてで、すごく緊張したけど同世代で悩みも同じだったせいかすごく気持ちが和みました」

 その後も連絡をとり、出会ってから2カ月で肉体関係に。あまりに自然な流れだったので抵抗する気になれなかったという。

「好きになった、というのが正直なところです。私としては大きな決断をしたのに、してみたらなんだ、セックスってこんな簡単にできることだったのかと目から鱗が落ちた。同時に私、女としてまだイケてると自信も少し出てきて」

 アラフィフ女性たちは、どうしても若いときと今を比べて自己評価が低くなっている。夫とはすでに「家族」であって男と女ではない。だから家庭外で男から女として扱われると、急に自分の中の“オンナ”が目を覚ます。

「そこからは出会い系で他の男性と会って体の関係を繰り返すようにもなりました」

 怖い目にあったこともある。会ったときには穏やかそうに見えた男性がホテルで行為に及ぶなり首を絞めてきたり、怒声とともにお金を要求してきたり。

「それでも男漁りがやめられなかった。セックス依存症のようでした。男に『欲しい』と思われることで自分に価値があると感じられたし、セックスそのものも楽しかった。いろんな男性とすることで“イク”という経験も初めてしました。1年近く、めいっぱいオンナを楽しんで、今は最初からつきあっている人と落ち着いています」

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