「総合職」の新卒採用(AERA 2018年7月23日号より)
「総合職」の新卒採用(AERA 2018年7月23日号より)

就活生から絶大な人気を誇る総合商社5社。数多くの応募者からどのように優秀な人材を見つけ出すのか、面接での工夫や最近の学生の傾向などを踏まえながら、各社の採用担当者が匿名でその実態を明かした。

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──面接に、各社とも採用選考でもっとも力を入れています。3、4回ほどの面接の場で、学生の力をどうやって見極めるのですか。

B:面接には数千人単位で来てもらうので、営業現場から総出で当たります。しかも内々定を出すまでの面接の回数は決まっていません。

A:うちは社長以外すべて動員しますよ。もちろん副社長も。いまの大学生は、総じていい子でまじめ。うちがほしいのは、「やってやるぞ!」といった元気さですが、面接ではその気配を出さない。「無難な受け答えをして内定を取りにいく」という思考回路。マニュアルに溺れている学生も目立ちます。

D:とんがった学生も採りたいのですが、そういった学生ほど面接の各段階で排除されているような……。

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