B:三井物産では大学1年でも参加できるようですね。「大学生向けのキャリア教育」という位置づけなので、学年の制約なく受け入れるのだとか。

C:うちは「3年生に、うちの会社のファンになってもらいたい」と、目的は明確です。それには、どこかの部署に配属して実際の業務を体験してもらい、商社で働く具体的なイメージを持ってもらうのがいい。

A:実際の業務は、うちでも追体験できます。過去の巨額投資の案件で若手社員が本当に受け持った、可否を判断する会議で使われる資料の作成などの作業をします。大きな案件も、こうした下積み業務で成り立っていることを知ってほしい。あこがれだけで来てほしくないんです。

D:インターンシップの期間中、地方在住の学生には社員寮に泊まってもらいます。社員と個人的なつながりができると、会社にも愛着を感じてくれますから。

E:商社という業種をなるべく多くの人に知ってもらうのがインターンシップの主眼です。3月に広報活動が始まると、「わが社はこんな人材を求めている」という話題に変わります。順を追って、業界を知ってもらい、わが社を知ってもらい、6月の面接を迎える。1年間で、そんなふうに段階を踏んで進めていきます。あなたともご縁がありますように。

(構成/ジャーナリスト・大竹哲也)

AERA 2018年7月23 日号より抜粋