2017~18年のインターンシップ(AERA 2018年7月23日号より)
2017~18年のインターンシップ(AERA 2018年7月23日号より)

 学生にとって存在感を増すインターシップ。もちろん5大商社も取り入れている。その意義や役割は何か。各社の採用担当者が誌上で匿名座談会を実施した。

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──2019年入社の採用が終わると、20年入社に向けた活動が始まります。11月以降、各社ともインターンシップを構えています。

E:まず言っておきたいのは、インターンシップに参加しても採用選考でまったく有利にならないことです。各社同じでしょう。うちでは学生の情報を登録したデータベースも、インターンシップの参加者と採用選考の応募者で別々になっています。

C:参加した学生にとっては、うちの会社に詳しくなって面接でする話に深みが出るメリットがあります。最終的に入社するケースも多いですよ。

B:「インターンシップで過ごした時間で御社への志望度が高まり、OB・OG訪問につながった」という声もあります。

E:逆に、インターンシップに参加して、「総合商社は何か違う」と感じて採用選考に応募しない学生もいます。

A:インターンシップも応募者が多いので選考します。数十秒の動画と、「商品が届かない」「買った直後に価格が暴落した」といった商社ではよくある課題の解決策を提出してもらいます。選考だけでは申し訳ないので、「実際の担当者は、こう考える」などの講評もします。

C:選考の方法はいろいろ試行錯誤しています。本番の採用選考のトライアルという意味合いも、なきにしもあらず。

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