悪質タックル問題でのイメージ悪化は避けられないが、少子化の時代に全校で志願者増加とは景気がいい。いったい、なぜなのか。

 井上編集長はこう解説する。

「日大の付属校に限らず、ブランド大学の付属校は人気です。理由は大学入試改革にあります。大学入試センター試験が2021年から大学入学共通テストに変わりますが、いったいどんなテストになるのか、全容は見えていません。そのため、先に大学付属校に入り、入試なしの"大学入学権"を買っていこうと考える人が多いのです」

 とはいえ、大学付属は日大だけではない。悪質タックル問題はしょせん一スポーツクラブの出来事と思われているのか。

「付属校は日大だけではなく他大学への進学もサポートしています。各校の説明会では悪質タックル問題のお詫びも行われていますが、直接の大学入試への影響は少なからずあるでしょう」(井上編集長)

今月から日本大学では本格的にオープンキャンパスが始まる。(AERA編集部・澤田晃宏)

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