会社員時代の「肩書」を捨てよ(※写真はイメージ)
会社員時代の「肩書」を捨てよ(※写真はイメージ)

「そもそも自分に何ができるのか」「名刺にどんな肩書を書けばいいのか」。独立したてのフリーランスが抱きがちなのが、そんな「肩書」のお悩みだ。なかには「自分の売り込み方を間違えて、やりたい仕事とは違う仕事が舞い込んでしまった」という失敗をした人も。

 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の理事で、キャリア支援を担当する内藤博之さんは、「会社員時代の『優劣』を引きずって自分をブランディングすると苦しくなる。本当は何が好きで、どう生きていきたいかを突き詰め、自分にしかない希少性を見つける。そこに当てはまる肩書を付けるとうまくいきます」と助言する。

「こうなりたい!」という自分の本音を探るために内藤さんがすすめるのが、収入や趣味、プライベート、社会的な貢献度など、人生で何をどの程度重要視するかを数値化し、チャート化してみること。その際、「現在の自分」と「将来的になりたい自分」の両方のチャートをつくり重ね合わせることで、例えば「もっと社会貢献性の高い仕事がしたい」という自分の本音に気づくことができる。

 さらに、例えば「何事もリスト化しないと気がすまない」など自分の無意識の行動パターンを探り、強みを探してみるのもおすすめだという。オンラインで才能を診断する「ストレングスファインダー」(米ギャラップ社)などのツールを活用するのも一手だ。(編集部・市岡ひかり

AERA 7月2日号