事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■停電、なく巣! 人工「巣」づくり最盛期(2018年3月21日 名古屋市)

 3~7月のカラスの繁殖期を前に、人間が大忙しで「巣」づくりを行った。

 カラスは雨にぬれた木の枝や針金など、電気を通すものを巣の材料に使うことがあり、それらが電線に触れると停電につながるおそれがある。そこで、電気を通さない素材でつくった「巣」をあらかじめ安全な場所に設置し、カラスと共存をはかろうとしたのだという。

 直径約40センチ、高さ約20センチのかご形で、重さは約1.5キログラム。熱したひも状のポリエチレン樹脂を人の手によって巣の形に編み込む。

 電力会社の注文で、ゴム・樹脂・ウレタン製造加工販売の愛洋産業(名古屋市)が開発した。委託先の協力工場(愛知県新城市)で年間400個程度つくる計画だ。

■オオサンショウウオ形のこんにゃく、いかが?(2018年3月19日 広島市)

 広島県立湯来南高校の生徒たちが、国の特別天然記念物のオオサンショウウオの形をしたこんにゃくを商品化し、人気を集めている。

 地元がコンニャクイモの産地で、川にはオオサンショウウオがいる。話題を呼ぶ特産品をと、食品業者と連携し、型取りには市立広島工業高校も協力した。

 シシャモの卵を練り込み、味付けはしょうゆだしでさっぱりしている。税込み1個200円。

 生徒たちは「見た目は『キモカワ』だけど、味はやさしいです」。

■海へ投げられ132年 世界最古の「瓶入り手紙」発見(2018年3月22日 オーストラリア)

 オーストラリア西部の海岸で世界最古の「瓶入りの手紙」が見つかった。インド洋を航行中のドイツの帆船から132年前に投げ込まれたものという。

 手紙は、1886年6月12日付。オーストラリア西部の海に面した砂丘を歩いていた女性が瓶を見つけた。中には巻かれた紙が入っていて、差出人として帆船と船長の名前が記され、ドイツ語で「見つけた場合、ハンブルクのドイツ海洋観測所か、最寄りのドイツの領事館に、見つけた日時や場所とともに知らせてほしい」と書かれていた。

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AERA編集部
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